大学・短期大学・高等専門学校を卒業、あるいは卒業見込みのもの、あるいは現在4年制大学の第2年次以上に在学、あるいは在学したもので62単位以上を修得している、あるいは修得見込みのもの、などが、九大物理3年次に編入学する制度です。平成21年度より、他大学の物理学科、 またはそれに準ずる学科に在籍する者を除くという規定がなくなりました。詳しい出願資格については「最新の募集要項」で確認してください(例年、5月下旬配布開始)。
学力検査と口頭試問をします。学力検査は物理学(理工系大学の共通教育程度の力学・電磁気学・振動波動・熱力学)と英語の筆記試験を、口頭試問は志望動機などの簡単な質問と、学力検査の問題についての質問などを行います。(学力検査の結果によっては口頭試問の受験が認められない場合があります。)口頭試問については特に準備は必要ありません。学力検査の「入試過去問題」を参考にしてください。
若干名です。以下にある過去何年かの実績を参考にしてください。
年度 | 合格者数/願書受付数 | 入学者数 |
---|---|---|
R5 | 17% | 3 |
R4 | 25% | 3 |
R3 | 15% | 2 |
R2 | 25% | 4 |
H31(R1) | 合格者なし | 0 |
H30 | 23% | 3 |
H29 | 19% | 3 |
H28 | 20% | 0 |
H27 | 30% | 5 |
H26 | 36% | 3 |
基幹教育科目(計48.5単位)、専攻教育科目のうち11科目(計23単位)が既に修得されている単位として認定されます。これらは認定のみで成績はつきません。2年次で履修することになっている必修科目のうち、「量子力学I・同演習」、「統計力学I・同演習」は卒業するまでに履修しなければなりません。
これらの既認定科目以外の卒業に必要な科目について、相当する科目の単位を大学で既に取得している場合には、本人の申請に基づき物理学科で個別に審査して認定を行う場合があります。
もちろん、本人の努力によります。編入生の体験談では、想像以上に忙しいと感じています。覚悟は必要ですね。九大物理では、上記の講義とは別に、編入生向けに補修(量子力学、統計力学)を行っています。少人数で先生から密接に指導を受けられるので、個人的にも親しくなりますし、勉強の内容も良くわかると思います。
編入生の体験談では、少人数で行う実験やゼミがあるので、すぐに他の人と仲良くなれたとのことです。
理科の教員免許を取得しようと九大物理への編入を決めました。
会社員をしながら半年ほど物理と英語の勉強をしました。途中から入るために事務の手続きや履修方法など分からないことが多いのですが、編入生のための補講で先生やいろいろな学生さんたちと交流ができ、なにかと相談に乗ってもらいました。特に教職をとる場合は2年間しかなく履修方法も工夫が必要ですので、理学部の事務の方々にはしつこいほど質問し、納得できるまで説明してもらいました。大変ご迷惑をおかけしました(笑)。また研究室は先生や先輩方がとても親切で、何でも質問したり相談したりできる雰囲気だと思います。
このようにたくさんの人に助けられ、2年間で教員に転身することができました。受験生の皆さん、ぜひ九大物理で自分の道を見つけてください。
古賀沙絵子(H21年学部卒)