この基本シラバスに挙げられている内容は、専攻教育科目の間の関連から、 それぞれの科目で最低限講義すべき事項で、 担当教員が実際に講義する際には必ず含めるべきものである。
これらの科目を物理学科の学生に対し物理学科の 教員が担当する場合には、専攻科目の基本シラバスと同様に位置付けて、これ に従うことを申し合わせる。
注)基幹教育科目の扱い: 「力学基礎」、「電磁気学基礎」、「熱力学基礎」、「現代物理学基礎」 については、物理学科で検討し、物理学科の学生に対しての教育という観点から、 望ましい内容を選択したものを以下に載せている。
高校の物理から、大学の物理への橋渡しとして、ベクトル、微積分を用いた記述に馴れさせる。
「基幹物理学 IA」に接続し、Newton 力学の基礎的な概念と、典型的な問題について理解させることを目標とする。
解析力学の基本的な内容について、演習とともに講義する。
特殊相対性理論と量子力学の基礎を学ぶ。
【特殊相対性理論】
【量子力学】
非相対論的量子力学の最も基礎的な内容について説明する。
量子力学の形式的な体系と摂動論について説明する。
非相対論的量子力学の原子分子への応用を中心に説明する。
相対論的量子力学と場の量子論の初歩を説明する。
場という考え方を中心に電気・磁気現象の基本的事項を積分形式で学ぶ。
微分形式により、電磁気学を系統的に学ぶ。
熱現象や熱力学の基礎を学ぶ。
標準理論について学ぶ。
大学初年級の物理学で用いる数学的手法を、具体的物理の問題に即して学ぶ。
物理数学 I、II の内容について演習を行なう.
物理学実験、化学物理学実験、生物物理学実験、地球物理学実験を行う。
(必要に応じて複数担当)
これから学ぶ物理学の全体像をつかみ視野を広げてもらう為に、新入生にも分かる平易な言葉で、物理学のカバーしている領域の最前線を様々な角度から紹介する。
力学基礎(基幹教育科目)の演習を行なう。
電磁気学基礎(基幹教育科目)の演習を行なう。
熱力学基礎(基幹教育科目)の演習を行なう。
現在ホットに行なわれている研究に触れる機会を与え、特別研究での専門分野を選択するのに役立つ情報を提供する為に、各教員がそれぞれ専門の立場から最先端の物理学を紹介する。
様々なトピックスについて少人数の輪講を行ない、論理と数式を的確に理解し人前で説明すること、適切な質問をすること等のトレーニングを行なう。
少なくとも期間の半分は英語の文献を講読し、専門英語を読む訓練を行なう。
力学、電磁気学、量子力学、統計力学などの基礎科目を中心に、物理学の総合的な演習を行なう。
輪講または実際のテーマについての研究によって、研究の進め方を学ぶ。
電磁流体力学(プラズマ物理学)の基礎を学ぶ。
生命現象のダイナミクスおよびゆらぎについて理論的基礎を与える。